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ツイッターアカウント @komarimakko のまとめと、ここにしか書けないこと

今日のツイートまとめ

信田さんのメッセージ、見に行ってみた。(NHKのドラマサイトのお知らせ欄に何個か)
すごい心に来た。新たな気付きももらった。ありがとうございます。

 

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信田さんのメッセージは、これ

 

Part❶

2017.01.12
母娘ドラマへの誘い
「お母さん、娘をやめていいいですか?」の放送にあたって、臨床心理考証を担当していただいた信田さよ子さんからメッセージをいただきました。

■プロフィール
信田さよ子(のぶた さよこ)
臨床心理士。著書に「母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き」(春秋社)など。


母娘問題の背景について

家族関係のうちでもっとも仲がいいのが母と娘だ、そう考えられてきたのではないでしょうか。女性どうしの気楽さでいっしょにショッピングに行けるし、時には温泉旅行もできる。結婚して出産すれば、夫の母親よりもずっと自分の母親のほうが安心して子育てを手伝ってもらえるはず、そんなふうに考えているひとたちにとって、このドラマのタイトルはちょっとショッキングかもしれません。
さて、「母と娘」がひとつのトピックになったのはここに来て急に起きたわけではありません。ざっとこの10年足らずの歴史を振り返ってみましょう。


2008年が幕開け
2008年、私が書いた「母が重くてたまらない・墓守娘の嘆き」(春秋社)という本が話題になりました。ほとんど同時期に精神科医斎藤環さんが「母は娘の人生を支配する」(NHK出版)、絵本作家の佐野洋子さんが「シズコさん」(新潮社)を出版されました。三冊に共通しているのは、「娘の立場」に立って、母との関係が苦しいということが書かれた本だという点です。世間で仲がいいはずと思われている娘たちが、いい娘でいたいと思いながら母から離れたいという葛藤に苦しみ、中には母から押し潰されそうになっているということが、初めて本になり多くの人たちに読まれることになったのです。
大きな話題になったことに驚いたのですが、もっとびっくりしたのは、本のタイトルだけでショックだった、書店で手に取る勇気がなかった、買ったけど読み始めるのに時間がかかった、といった反応が多かったことです。多くの娘(女性)たちの苦しみを改めて知る思いでした。
2008年が一つの幕開けとなって、インターネット上でも多くの女性たちが「母が重い」「しんどい」「つらい」という声をあげるようになりました。自分だけかと思っていた女性たちが、世の中には同じ苦しみを抱えている娘たちが大勢いるということを初めて知ったのです。

毒親・毒母
2011年の東日本大震災以後、今度は「毒母」「毒親」という言葉が広がることになりました。自分の母親を「毒母」と名づけることでなんとか母親から距離を取ることができる、母の愛は毒だったと断定することですっきりする、そんな女性たちに「毒」というちょっと過激な言葉が歓迎されたのです。女性誌やテレビなどでも面白半分に取り上げられることも増えました。私自身はあまり積極的に毒母という言葉をつかうことはありませんが、カウンセリングで娘たちのお話しを聞いていると「ああ、毒というしかないな・・」と思うことはしばしばです。
ここまでおおざっぱに流れを説明しましたが、もっとさかのぼれば、1980年代に日本で初めて実施されるようになったフェミニストカウンセリングにおいて、ひとつの重要なテーマが母と娘だったということは忘れないでいたいものです。

娘の立場で
私はカウンセラーとしてこれまで本当に数えきれないほどの女性と会ってきましたが、あまり中立的であろうと意識しないようにしています。カウンセリングにやってくるまでにどれほどの葛藤や苦しみがあったかを思うと、やっとの思いで言葉になった母親との関係について、娘の立場に立ち寄り添うことが何より大切だと思うからです。もっとはっきり言うなら、娘たちの味方になるということです。なぜそうするかと言えば、家族の常識、世の中の常識は、母親は子どもを愛するものだと信じて疑わないからです。
ドラマに登場する斉藤由貴さん演じる母親も、自分ほど娘のことを思っている母はいないと信じているはずです。そして、常識や世間は「母親の味方」なのです。あんなに娘のことを思っている母のことを悪くいうなんて、ひどい娘だ、わがままだ、恩知らずだと責めるのです。
誰の立場に立ってこのドラマを見るか、それもひとつの興味深いポイントです。母も娘も、そして父も、この家族の誰もがみんなそれなりに一生懸命生きているのですから。
そのうえで、母の愛がなぜ娘にとってモンスターのように変化していくかを、回を追ってたっぷり見ていただきたいと思います。

母と娘というテーマを、正面切って娘の立場から描いたドラマはこれまでほとんどなかったと思います。2008年に本を出したころには、このテーマがドラマ化されるなどとは想像もできませんでした。その点から見ても画期的なドラマだといえるでしょう。

 

Part②

2017.02.09
母娘ドラマへの誘い~出口はどこにあるのでしょうか~
「お母さん、娘をやめていいですか?」後半戦に向けて、臨床心理考証を担当していただいた信田さよ子さんからメッセージをいただきました。

■プロフィール
信田さよ子(のぶた さよこ)
臨床心理士。著書に「母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き」(春秋社)など。


ドラマを見たひとたちは、次のような共通の問いを抱かれるのではないでしょうか。
「いったいどうすればいいのだろう」「はたして解決方法はあるのだろうか」と。
私はカウンセラーとしてそのような女性たちと長年お会いしてきましたが、その経験からいくつかの方向性があると思っています。そのすべてに関して手短に述べることはできませんが、もっとも大切な点だけをお伝えしましょう。
このドラマは一見母と娘の関係だけを書いているように見えますが、影のテーマは父親(男性)なのです。そもそも家族が誕生するのは、一組の男性と女性が結婚するからです。もちろん近年の同性婚事実婚もそこには含まれます。二人がいったんは「愛を誓う」ことから始まる家族は、「愛の結晶」としての子どもをもうけることになります。そこから母と娘の物語がはじまるのです。順序から考えれば、父と母の組み合わせが先にあっての母と娘であり、その逆ではないということを強調したいと思います。
長い結婚生活を過ごしながら、失望、裏切り、いさかいなどを経て夫婦は年を重ねていきます。家族の要(かなめ)である夫婦の関係が変質することで、どれほど大きな影響が子どもに表れるかは筆舌に尽くしがたいものがあります。このところよく目にするようになった言葉に面前DV(子供の目の前で親の一方がもう一人の親に暴力をふるうこと)があります。これは心理的虐待にあたるとして、児童相談所に通報されるようになりました。たとえこのような暴力がなくても、母が父への不満や愚痴、時には怒りを子どもに垂れ流すと、子どもは母が壊れてしまわないために全身全霊で母を支えるようになります。そして母の味方になって父を敵視するようにさえなるのです。自分のことより、まず母のことを最優先するために、母の感情を読み取り母の期待を先取りするようになります。アダルト・チルドレン(AC)という言葉が広がることで、いい子の苦しみがなぜ生まれるかが多くのひとたちに知られるようになりました。
このような父と母の関係の崩壊、希薄化、対立が母娘関係の背景になっていることは間違いありません。多くの父親は、暴力をふるわない、ギャンブルや酒の問題もない、まじめに仕事さえしていれば合格点と思っています。その安心感のせいか、妻が何を考えているか、妻が孤独ではないか、といった人として当たり前の関心を失っていきます。関心を払われないということは、人として扱われていないことなのです。
夫の静かな無関心は、愛を誓い夫婦の絆を信じていた強さに反比例して、深い失望感と裏切られ感を妻にもたらします。母たちが夫にリベンジし、人生を生き直すために、期待どおりに行動し、素直で、時には母親のようにやさしい娘ほど最適な執着の対象はありません。娘さえいれば夫なんて、という母親たちを「毒母」と批判し、切って捨てることは簡単です。むしろ背景にこのような彼女たちの挫折、孤独をくみとっていく必要があると思います。母娘問題のひとつの出口は、母と父の関係が再び築けるかどうかにかかっているのです。
いっぽう、娘が母から離れるためにも、男性の存在が大きな鍵を握ります。結婚している娘たちも、夫が自分と母の関係を理解してくれ、時には防御壁になってくれることで母と距離をとり安心して暮らせるようになるのです。このように、母娘問題は、とかく祖母・母・娘の女性だけの問題、世代連鎖として語られがちですが、父と母の夫婦関係、娘の恋人・夫婦関係こそが、泥沼化することを防ぎ、出口を示してくれると思っています。

 

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信田さんの【出口はどこにあるのでしょうか】というメッセージの最後が

>父と母の夫婦関係、娘の恋人・夫婦関係こそが、泥沼化することを防ぎ、出口を示してくれると思っています。

わたしの場合なんてまさに両親の夫婦関係が一番の問題で、自分の恋人関係がACだと気付くきっかけになった。

 

彼氏に『親と離れろ』なんて言われたところで、破壊的な結びつきからは簡単に抜け出せなかったんだけど、できなかったから彼氏が離れた(二人目)。それでやっとわかった。頭と心を殴られないとわかんなかった。その点ドラマの娘は気付きが順調にいってるほうだなって思う。

 

で、こういう問題があるからこそ、アダルトチルドレンの子たちで一番難しいのは恋愛ってことになるわけだ。健全になるために健全じゃないことに付き合ってもらわないといけないけれど、健全な人は普通そんなものに関わりたくない。

 

かといって、同じ悩みを持つ者同士じゃ余程うまくやらないとほころびだらけで、先にはもっと大きく傷つく出来事が待ってることだって少なくない。
どうしようもなくなっちゃったときの破滅行動が×2になるわけだから。いや、呼応し合うからむしろ二乗くらいの勢い。

 

そしてそこでも共依存が生まれやすいわけだ。健全な理解のある人に出会って親子関係からも救われてこういう恋愛面での問題が起こらなかった人(起こっても理解して認めてもらえたらいつかは落ち着く。そこまで待ってくれる人に出会えた人)もたくさんいるだろうな。

 

でも出会えるか出会えないかなんて運としか言いようがないから、

わたしが考えた解決策は、《人間関係の難しさを考えない》ってことと、《自分を理解する》ってことだ。自分を理解するのは、どんな相手にでも押し付けることなく自分の問題を提示できるようにするため。

 

深い仲になるのに(例えば結婚とか)隠してはおけない。隠したり気づいてなかったりっていうのが一番よくない。でも背負わせるっていうのも違う。
だから、自分で自分を理解してたら、重くなくさらっと相手の力を借りることができるかな、と。何が必要なのかがわかるから。